歴史その1 AMG [歴史・雑学]
AMGは1967年にメルセデスのチューナーとしてハンス・ヴェルナー・アウフレヒトにより創業された。
アウフレヒトは1959年にモータスポーツを志望して、ダイムラー・ベンツ(当時)に入社、エンジン・テスト部門に勤務していたが、ダイムラー・ベンツは1955年のル・マンの事故以来、レース活動から撤退して、モータースポーツ復帰には消極的であった。
そんな中、アウフレヒトは昼は業務をこなし、仕事が終わると夜は地元のチューニングショップでレーシングカー造りに没頭する日々を送っていたが、やがて独立を決意する。
社名のAMGは以下の頭文字から名付けらた。
A…アウフレヒトのA
M…パートナーでダイムラーベンツに勤務していたエバハルト・メルヒャーのM
G…はアウフレヒトの故郷であるグローザスバッハのG
1971年のスパ24時間耐久レースでのクラス優勝を皮切りに、様々な仕事がAMGへ舞い込むこととなり、顧客の要望に応じて魅力的なチューニングカーを開発していった。
1978年になると工場をオールドミルからアファルターバッハに移転、1985年には生産台数の急増から第2工場も稼動して、順調に成長してきた。
1988年にはその高い技術力をダイムラー・ベンツに認められ、モータースポーツ部門で提携、1990年にはモータースポーツの枠を超えた正式な企業提携が確立することになり、1993年には共同開発車C36 AMGを発表する。
そして1999年に創業者のアウフレヒトからダイムラークライスラー(当時)が株式を取得、AMGはダイムラー・クライスラー社の傘下に入り、メルセデスAMG社となり、現在に至っている。
なおダイムラー・クライスラーは、2007年にクライスラー部門をサーベラス・キャピタル・マネジメントに売却したことに伴い、社名をダイムラーに変更した。
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