メルセデス・ベンツ 190クラス(W201) '92 [メルセデス・ベンツ]
【メルセデス・ベンツ 190クラス】
コードネームW201こと190クラスは1982年に登場したメルセデス初の小型セダンで現代のCクラスのルーツとも言えるモデルである。
カタログは全42ページ。
1985~1993年まで日本に正規輸入された190クラスは、各年代ごとに様々なバリエーションのカタログが存在するが、92年モデルのカタログは正方形デザインの大判タイプで一際豪華な印象を受ける。
この時代のメルセデスは最後のオーバークオリティーメルセデスであるとも言われるが、カタログにおいても、最後のオーバークオリティーカタログといえるかもしれない。
○「190」の名称
当時のメルセデスのモデル名は2リッターなら200E、2.3リッターなら230Eといった具合に排気量にちなんで付けられていたが、190クラスの名称は2リッターにも関わらずに190(キャブレーター仕様)、190E(ガソリン・インジェクション)、190D(ディーゼル)となっている。
これは現代のEクラスのルーツとなる当時のW123(通称:コンパクト)に200、200Dというモデルがあった為に、名称が被らないようにする配慮と、W123よりも小型のクルマであるという意味合いから190と名づけられた。190クラス(W201)が登場したことで、上級モデルのW123は名称をコンパクトからミディアムクラスへと変更した。
190クラスには2.3リッターや2.6リッターのモデルも登場するが、ミディアムクラスの230Eや260Eと区別する為に190E 2.3や190E 2.6という変則的なネーミングになっている。
ちなみに過去にも300SEL 6.3や450SEL 6.9でこういったネーミングが使われたことがあった。
○エクステリア
メルセデスの伝統や高級感といったものを、時代の流れに融合させながら、上手にコンパクトなボディで表現している。
「フォルムは機能に従う」という考えに基づき、凹凸レンズや左右非対称ドアミラーなどドイツならではの機能主義に裏付けられたW201のフォルムだが、実は手がけたのは当時デザイン開発部門の責任者であったイタリア人デザイナーのブルーノ・サッコである。
数々のクルマのデザインを手がけてきたサッコにとっても、190クラスについては相当思い入れがあったようで、引退後に最もチャレンジングな作品であったと語っている。
・190E
・190E 2.3
・190D 2.5 TURBO
ターボディーゼルモデルはフェンダーにスリットが刻まれている。
・190E 2.5-16
89年のマイナーチェンジ時に採用されたボディサイドのプロテクターは、デザイナーのブルーノ・サッコにちなんでサッコ・パネルと呼ばれる。
また92年モデルからドアミラーがボディ同色となった。
○インテリア
シンプルでわかりやすく、機能性、操作性に富んだW201のインテリア。
なお、92年モデルからエアバッグが全車標準装備になった。
当時のメルセデスのスイッチ類は、どのモデルも同じような配置であり、他のクラスに乗り換えても、違和感なく運転できた。
独特のシフトパターンは、手首のスナップだけで、スムーズで確実なシフトが行えるように考えられたもの。
ウィンカー機能などのコンビネーションレバーは、左ハンドルの場合は左に、右ハンドルの場合は右に装着される。現在のメルセデスはステアリングの左右を問わずに、生産コストの問題からコンビネーションレバーが左に装着されている。
・190E
通気性にも優れ、人間工学に基づいた設計されたシート。
身体が沈みこまない適度な硬さは、長時間のドライブでも正しい姿勢を保ち、疲労感を軽減させる。
・190E 2.6 SPORTLINE
スポーツラインは4座のバケットシートを採用。シフトノブには「スポーツライン」のバッジが配される。
・190E 2.5-16
前モデルの190E 2.3-16の流れを引き継ぐインパネ。ボルトメーター、エンジンの油温計、デジタルストップウォッチの円形3連メーターがレーシーな雰囲気を醸し出す。
○エンジン
日本に導入されたW201の92年モデルには4タイプのガソリンエンジンと2タイプのディーゼルエンジンがラインナップされている。
・直列4気筒SOHC 2リッター/2.3リッター
シリンダーブロック以外はアルミを多用した軽量設計で、クロスフロー型シリンダーヘッド、KEジェトロニック燃料噴射システムにより、2リッターは最高出力115ps、2.3リッターは135psを誇る。
・直列6気筒SOHC 2.6リッター
ミディアムクラスの260Eにも搭載される最高出力165psを発生するゆとりの直列6気筒エンジン。
・直列5気筒SOHC 2.5リッター予燃焼室ディーゼルエンジン&ターボディーゼル
メルセデス独自の予燃焼室により燃焼効率を向上させ、経済性を高めたディーゼルエンジンはノンターボで90ps、ターボで125psを発生。
ディーゼル車のエンジンルームは、吸音材を裏打ちしたボンネットやアンダーカバーでカプセル化され、車内外の騒音の減少に一役かっている。
・直列4気筒DOHC 2.5リッター 16バルブエンジン
F-1エンジンのチューナーであった英国・コスワース社がチューニングしたエンジン。最高出力200ps/6,750rpmを発生。
レッドゾーンまで一気に吹け上がるシャープなレスポンスが魅力だ。
この他にW201の本国仕様としては直列4気筒SOHC1.8リッターエンジンを搭載する190E 1.8や直列4気筒SOHC2リッターディーゼルの190Dなどがあった。
・本国ラインナップ
○セーフティー
カタログでは事故を未然に防ぐ為のアクティブセーフティーと事故が起きてしまった場合の被害を最小限に食い止めるパッシブセーフティーから構成されている。
「シャーシはエンジンよりも速く」というメルセデス独自の思想により、エンジン性能をフルに駆使してもゆとりのある操縦性を確保することが考えられている。
ABSは全車に標準装備、ASDは190E 2.5-16のみに標準装備され他の車種はオプションとなる。
ASD(オートマチック・ロッキング・ディファレンシャル)は電子制御により後輪のスリップを防ぐデバイス。
汚れのつきにくい凹凸のついたレンズや、最適な視界を得るために左右で形状が違う左右非対称ドアミラー、手首のスナップだけで、スムーズで確実なシフトが可能なスタッガード式ゲートなど各部に安全に対するこだわりが感じられる。
メルセデスは安全性を高める為に、実際に路上で発生した事故の調査・分析も行っている。
三叉式緩衝機構や燃料タンクのレイアウト、ドア構造などは、こうして得られた結果をもとに生み出された。
メルセデスはいつの時代も安全性にはとりわけ力を入れ、世界中の自動車の安全性向上に貢献している。現代でもPRO-SAFEという統合的安全性を掲げ、その進化は留まることを知らない。
○モータースポーツ
W201は「DTM(ドイツ・ツーリングカー選手権)」等のモータースポーツにおいても活躍した。
レースで得られた技術や経験は、市販者へとフィードバックされる。
○93年モデルのカタログ
93年からはA4縦型へと変更になる。以降このデザインはW202を経て、W203の中期モデルまで10年近く使われることになる。
◆◆◆◆◆◆◆◆データベース◆◆◆◆◆◆◆◆
【メルセデス・ベンツ 190クラス】
■190E
車両形式:E-201024
エンジン形式:1026
エンジン種類:SOHC直列4気筒
総排気量(cc):1,995
ボアx ストローク(mm):89.0×80.2
最高出力PS/rpm:115/5,100
最大トルク kg・m/rpm:17.5/3,500
燃料供給方式:KEジェトロニック
ミッション形式:シフトロック付き4速A/T
■190E 2.3
車両形式:E-201028
エンジン形式:102
エンジン種類:SOHC直列4気筒
総排気量(cc):2,297
ボアx ストローク(mm):95.5×80.2
最高出力PS/rpm:135/5,100
最大トルク kg・m/rpm:20.6/3,500
燃料供給方式:KEジェトロニック
ミッション形式:シフトロック付き4速A/T
■190E 2.6
車両形式:E-201029
エンジン形式:1034
エンジン種類:SOHC直列6気筒
総排気量(cc):2,597
ボアx ストローク(mm):82.9×80.2
最高出力PS/rpm:165/5,800
最大トルク kg・m/rpm:23.0/4,600
燃料供給方式:KEジェトロニック
ミッション形式:シフトロック付き4速A/T
■190E 2.6 SPORTLINE
車両形式:E-201029
エンジン形式:1034
エンジン種類:SOHC直列6気筒
総排気量(cc):2,597
ボアx ストローク(mm):82.9×80.2
最高出力PS/rpm:165/5,800
最大トルク kg・m/rpm:23.0/4,600
燃料供給方式:KEジェトロニック
ミッション形式:シフトロック付き4速A/T
■190D 2.5
車両形式:Q-201126
エンジン形式:602
エンジン種類:SOHC直列5気筒ディーゼル
総排気量(cc):2,496
ボアx ストローク(mm):87.0×84.0
最高出力PS/rpm:90/4,600
最大トルク kg・m/rpm:15.7/2,800
燃料供給方式:列型燃料噴射(ディーゼル)
ミッション形式:シフトロック付き4速A/T
■190D 2.5TURBO
車両形式:Q-201128
エンジン形式:602
エンジン種類:SOHC直列5気筒ディーゼルターボ
総排気量(cc):2,496
ボアx ストローク(mm):87.0×84.0
最高出力PS/rpm:125/4,600
最大トルク kg・m/rpm:23.5/2,400
燃料供給方式:列型燃料噴射(ディーゼル)
ミッション形式:シフトロック付き4速A/T
■190E 2.5-16
車両形式:E-201035
エンジン形式:1020
エンジン種類:DOHC直列4気筒 16バルブ
総排気量(cc):2,498
ボアx ストローク(mm):95.5×87.2
最高出力PS/rpm:200/6,750
最大トルク kg・m/rpm:24.5/5,000
燃料供給方式:KEジェトロニック
ミッション形式:シフトロック付き4速A/T
●ボディカラー/サッコパネル対照色 (本国オーダー色含む)
アークティクホワイト(147)/サトグレー(738)
シグナルレッド(568)/タータンレッド(515)
バロロレッド(540)/ナヴァラレッド(521)
ミッドナイトブルー(904)/リオブルー(309)
ブラック(040)/アルトグレー(700)
ブリリアントシルバー(744)/アトラスグレー(181)
アンスラサイトグレー(172)/マッスルグレー(176)
パールグレー(122)/アルトグレー(700)
パールブルー(348)/アンドラブルー(301)
ノーティカルブルー(929)/アンドラブルー(301)
ブルーブラック(199)/アルトグレー(700)
スモークシルバー(702)/マッスルグレー(176)
アルマンダインレッド(512)/ナヴァラレッド(521)
ローズウッド(485)/カルマインブラウン(482)
ナタリア(475)/カルマインブラウン(482)
クリスタルグリーン(256)/トロピカルグリーン(856)
マラカイト(249)/トロピカルグリーン(856)
ベリル(888)/ラゴ(250)
ボーナイト(481)/バイオレットグレー(166)
ライトアイボリー(623)/サファリベージュ(631)
●インテリアトリム&カラー
■ウッドパネル:ゼブラノウッドパネル
(190E 2.5-16はシフト周りのみ)
■シート素材
・190E/190E 2.3/190E 2.6/190D 2.5/190D 2.5TURBO
ファブリック(標準)
MB-TEX(オプション)
ベロアー(オプション)
本革(オプション)
・190E 2.6SPORTLINE
ファブリック(標準)
本革(オプション)
・190E 2.5-16
ファブリック(標準)
本革(オプション)
■シートカラー (本国オーダー色含む)
・190E/190E 2.3/190E 2.6/190D 2.5/190D 2.5TURBO
ブラック(061/171/961/261)
ブルー(062/172/962/262)
ブラジル(063/173/963/263)
ライトタン(064/174/964/264)
クリームベージュ(065/175/965/265)
グリーン(066/176/966/266)
ミディアムレッド(067/177/967/267)
グレー(068/178/968/268)
※カッコ内はカラーコードでそれぞれファブリック/MB-TEX/ベロアー/本革の順
・190E 2.6 SPORTLINE
ブラック(071/271)
ブルー(072/272)
ブラジル(073/273)
クリームベージュ(075/275)
グレー(078/278)
※カッコ内はカラーコードでそれぞれファブリック/本革の順
・190E 2.5-16
ブラック(071/271)
※カッコ内はカラーコードでそれぞれファブリック/本革の順
参照:メルセデス・ベンツ 190クラス カタログ(1992年6月版)
◆W201と同世代のメルセデスたち
・メルセデス・ベンツ ミディアム・クラス(W124)
・メルセデス・ベンツ 500E
コードネームW201こと190クラスは1982年に登場したメルセデス初の小型セダンで現代のCクラスのルーツとも言えるモデルである。
カタログは全42ページ。
1985~1993年まで日本に正規輸入された190クラスは、各年代ごとに様々なバリエーションのカタログが存在するが、92年モデルのカタログは正方形デザインの大判タイプで一際豪華な印象を受ける。
この時代のメルセデスは最後のオーバークオリティーメルセデスであるとも言われるが、カタログにおいても、最後のオーバークオリティーカタログといえるかもしれない。
○「190」の名称
当時のメルセデスのモデル名は2リッターなら200E、2.3リッターなら230Eといった具合に排気量にちなんで付けられていたが、190クラスの名称は2リッターにも関わらずに190(キャブレーター仕様)、190E(ガソリン・インジェクション)、190D(ディーゼル)となっている。
これは現代のEクラスのルーツとなる当時のW123(通称:コンパクト)に200、200Dというモデルがあった為に、名称が被らないようにする配慮と、W123よりも小型のクルマであるという意味合いから190と名づけられた。190クラス(W201)が登場したことで、上級モデルのW123は名称をコンパクトからミディアムクラスへと変更した。
190クラスには2.3リッターや2.6リッターのモデルも登場するが、ミディアムクラスの230Eや260Eと区別する為に190E 2.3や190E 2.6という変則的なネーミングになっている。
ちなみに過去にも300SEL 6.3や450SEL 6.9でこういったネーミングが使われたことがあった。
○エクステリア
メルセデスの伝統や高級感といったものを、時代の流れに融合させながら、上手にコンパクトなボディで表現している。
「フォルムは機能に従う」という考えに基づき、凹凸レンズや左右非対称ドアミラーなどドイツならではの機能主義に裏付けられたW201のフォルムだが、実は手がけたのは当時デザイン開発部門の責任者であったイタリア人デザイナーのブルーノ・サッコである。
数々のクルマのデザインを手がけてきたサッコにとっても、190クラスについては相当思い入れがあったようで、引退後に最もチャレンジングな作品であったと語っている。
・190E
・190E 2.3
・190D 2.5 TURBO
ターボディーゼルモデルはフェンダーにスリットが刻まれている。
・190E 2.5-16
89年のマイナーチェンジ時に採用されたボディサイドのプロテクターは、デザイナーのブルーノ・サッコにちなんでサッコ・パネルと呼ばれる。
また92年モデルからドアミラーがボディ同色となった。
○インテリア
シンプルでわかりやすく、機能性、操作性に富んだW201のインテリア。
なお、92年モデルからエアバッグが全車標準装備になった。
当時のメルセデスのスイッチ類は、どのモデルも同じような配置であり、他のクラスに乗り換えても、違和感なく運転できた。
独特のシフトパターンは、手首のスナップだけで、スムーズで確実なシフトが行えるように考えられたもの。
ウィンカー機能などのコンビネーションレバーは、左ハンドルの場合は左に、右ハンドルの場合は右に装着される。現在のメルセデスはステアリングの左右を問わずに、生産コストの問題からコンビネーションレバーが左に装着されている。
・190E
通気性にも優れ、人間工学に基づいた設計されたシート。
身体が沈みこまない適度な硬さは、長時間のドライブでも正しい姿勢を保ち、疲労感を軽減させる。
・190E 2.6 SPORTLINE
スポーツラインは4座のバケットシートを採用。シフトノブには「スポーツライン」のバッジが配される。
・190E 2.5-16
前モデルの190E 2.3-16の流れを引き継ぐインパネ。ボルトメーター、エンジンの油温計、デジタルストップウォッチの円形3連メーターがレーシーな雰囲気を醸し出す。
○エンジン
日本に導入されたW201の92年モデルには4タイプのガソリンエンジンと2タイプのディーゼルエンジンがラインナップされている。
・直列4気筒SOHC 2リッター/2.3リッター
シリンダーブロック以外はアルミを多用した軽量設計で、クロスフロー型シリンダーヘッド、KEジェトロニック燃料噴射システムにより、2リッターは最高出力115ps、2.3リッターは135psを誇る。
・直列6気筒SOHC 2.6リッター
ミディアムクラスの260Eにも搭載される最高出力165psを発生するゆとりの直列6気筒エンジン。
・直列5気筒SOHC 2.5リッター予燃焼室ディーゼルエンジン&ターボディーゼル
メルセデス独自の予燃焼室により燃焼効率を向上させ、経済性を高めたディーゼルエンジンはノンターボで90ps、ターボで125psを発生。
ディーゼル車のエンジンルームは、吸音材を裏打ちしたボンネットやアンダーカバーでカプセル化され、車内外の騒音の減少に一役かっている。
・直列4気筒DOHC 2.5リッター 16バルブエンジン
F-1エンジンのチューナーであった英国・コスワース社がチューニングしたエンジン。最高出力200ps/6,750rpmを発生。
レッドゾーンまで一気に吹け上がるシャープなレスポンスが魅力だ。
この他にW201の本国仕様としては直列4気筒SOHC1.8リッターエンジンを搭載する190E 1.8や直列4気筒SOHC2リッターディーゼルの190Dなどがあった。
・本国ラインナップ
○セーフティー
カタログでは事故を未然に防ぐ為のアクティブセーフティーと事故が起きてしまった場合の被害を最小限に食い止めるパッシブセーフティーから構成されている。
「シャーシはエンジンよりも速く」というメルセデス独自の思想により、エンジン性能をフルに駆使してもゆとりのある操縦性を確保することが考えられている。
ABSは全車に標準装備、ASDは190E 2.5-16のみに標準装備され他の車種はオプションとなる。
ASD(オートマチック・ロッキング・ディファレンシャル)は電子制御により後輪のスリップを防ぐデバイス。
汚れのつきにくい凹凸のついたレンズや、最適な視界を得るために左右で形状が違う左右非対称ドアミラー、手首のスナップだけで、スムーズで確実なシフトが可能なスタッガード式ゲートなど各部に安全に対するこだわりが感じられる。
メルセデスは安全性を高める為に、実際に路上で発生した事故の調査・分析も行っている。
三叉式緩衝機構や燃料タンクのレイアウト、ドア構造などは、こうして得られた結果をもとに生み出された。
メルセデスはいつの時代も安全性にはとりわけ力を入れ、世界中の自動車の安全性向上に貢献している。現代でもPRO-SAFEという統合的安全性を掲げ、その進化は留まることを知らない。
○モータースポーツ
W201は「DTM(ドイツ・ツーリングカー選手権)」等のモータースポーツにおいても活躍した。
レースで得られた技術や経験は、市販者へとフィードバックされる。
○93年モデルのカタログ
93年からはA4縦型へと変更になる。以降このデザインはW202を経て、W203の中期モデルまで10年近く使われることになる。
◆◆◆◆◆◆◆◆データベース◆◆◆◆◆◆◆◆
【メルセデス・ベンツ 190クラス】
■190E
車両形式:E-201024
エンジン形式:1026
エンジン種類:SOHC直列4気筒
総排気量(cc):1,995
ボアx ストローク(mm):89.0×80.2
最高出力PS/rpm:115/5,100
最大トルク kg・m/rpm:17.5/3,500
燃料供給方式:KEジェトロニック
ミッション形式:シフトロック付き4速A/T
■190E 2.3
車両形式:E-201028
エンジン形式:102
エンジン種類:SOHC直列4気筒
総排気量(cc):2,297
ボアx ストローク(mm):95.5×80.2
最高出力PS/rpm:135/5,100
最大トルク kg・m/rpm:20.6/3,500
燃料供給方式:KEジェトロニック
ミッション形式:シフトロック付き4速A/T
■190E 2.6
車両形式:E-201029
エンジン形式:1034
エンジン種類:SOHC直列6気筒
総排気量(cc):2,597
ボアx ストローク(mm):82.9×80.2
最高出力PS/rpm:165/5,800
最大トルク kg・m/rpm:23.0/4,600
燃料供給方式:KEジェトロニック
ミッション形式:シフトロック付き4速A/T
■190E 2.6 SPORTLINE
車両形式:E-201029
エンジン形式:1034
エンジン種類:SOHC直列6気筒
総排気量(cc):2,597
ボアx ストローク(mm):82.9×80.2
最高出力PS/rpm:165/5,800
最大トルク kg・m/rpm:23.0/4,600
燃料供給方式:KEジェトロニック
ミッション形式:シフトロック付き4速A/T
■190D 2.5
車両形式:Q-201126
エンジン形式:602
エンジン種類:SOHC直列5気筒ディーゼル
総排気量(cc):2,496
ボアx ストローク(mm):87.0×84.0
最高出力PS/rpm:90/4,600
最大トルク kg・m/rpm:15.7/2,800
燃料供給方式:列型燃料噴射(ディーゼル)
ミッション形式:シフトロック付き4速A/T
■190D 2.5TURBO
車両形式:Q-201128
エンジン形式:602
エンジン種類:SOHC直列5気筒ディーゼルターボ
総排気量(cc):2,496
ボアx ストローク(mm):87.0×84.0
最高出力PS/rpm:125/4,600
最大トルク kg・m/rpm:23.5/2,400
燃料供給方式:列型燃料噴射(ディーゼル)
ミッション形式:シフトロック付き4速A/T
■190E 2.5-16
車両形式:E-201035
エンジン形式:1020
エンジン種類:DOHC直列4気筒 16バルブ
総排気量(cc):2,498
ボアx ストローク(mm):95.5×87.2
最高出力PS/rpm:200/6,750
最大トルク kg・m/rpm:24.5/5,000
燃料供給方式:KEジェトロニック
ミッション形式:シフトロック付き4速A/T
●ボディカラー/サッコパネル対照色 (本国オーダー色含む)
アークティクホワイト(147)/サトグレー(738)
シグナルレッド(568)/タータンレッド(515)
バロロレッド(540)/ナヴァラレッド(521)
ミッドナイトブルー(904)/リオブルー(309)
ブラック(040)/アルトグレー(700)
ブリリアントシルバー(744)/アトラスグレー(181)
アンスラサイトグレー(172)/マッスルグレー(176)
パールグレー(122)/アルトグレー(700)
パールブルー(348)/アンドラブルー(301)
ノーティカルブルー(929)/アンドラブルー(301)
ブルーブラック(199)/アルトグレー(700)
スモークシルバー(702)/マッスルグレー(176)
アルマンダインレッド(512)/ナヴァラレッド(521)
ローズウッド(485)/カルマインブラウン(482)
ナタリア(475)/カルマインブラウン(482)
クリスタルグリーン(256)/トロピカルグリーン(856)
マラカイト(249)/トロピカルグリーン(856)
ベリル(888)/ラゴ(250)
ボーナイト(481)/バイオレットグレー(166)
ライトアイボリー(623)/サファリベージュ(631)
●インテリアトリム&カラー
■ウッドパネル:ゼブラノウッドパネル
(190E 2.5-16はシフト周りのみ)
■シート素材
・190E/190E 2.3/190E 2.6/190D 2.5/190D 2.5TURBO
ファブリック(標準)
MB-TEX(オプション)
ベロアー(オプション)
本革(オプション)
・190E 2.6SPORTLINE
ファブリック(標準)
本革(オプション)
・190E 2.5-16
ファブリック(標準)
本革(オプション)
■シートカラー (本国オーダー色含む)
・190E/190E 2.3/190E 2.6/190D 2.5/190D 2.5TURBO
ブラック(061/171/961/261)
ブルー(062/172/962/262)
ブラジル(063/173/963/263)
ライトタン(064/174/964/264)
クリームベージュ(065/175/965/265)
グリーン(066/176/966/266)
ミディアムレッド(067/177/967/267)
グレー(068/178/968/268)
※カッコ内はカラーコードでそれぞれファブリック/MB-TEX/ベロアー/本革の順
・190E 2.6 SPORTLINE
ブラック(071/271)
ブルー(072/272)
ブラジル(073/273)
クリームベージュ(075/275)
グレー(078/278)
※カッコ内はカラーコードでそれぞれファブリック/本革の順
・190E 2.5-16
ブラック(071/271)
※カッコ内はカラーコードでそれぞれファブリック/本革の順
参照:メルセデス・ベンツ 190クラス カタログ(1992年6月版)
◆W201と同世代のメルセデスたち
・メルセデス・ベンツ ミディアム・クラス(W124)
・メルセデス・ベンツ 500E
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