メルセデス・ベンツ 190クラス(W201) '92 [メルセデス・ベンツ]
コードネームW201こと190クラスは1982年に登場したメルセデス初の小型セダンで現代のCクラスのルーツとも言えるモデルである。
カタログは全42ページ。
1985~1993年まで日本に正規輸入された190クラスは、各年代ごとに様々なバリエーションのカタログが存在するが、92年モデルのカタログは正方形デザインの大判タイプで一際豪華な印象を受ける。
この時代のメルセデスは最後のオーバークオリティーメルセデスであるとも言われるが、カタログにおいても、最後のオーバークオリティーカタログといえるかもしれない。
雑学その2 イタリアと日本にみるカーデザインの違い [歴史・雑学]
フェラーリ、ランチア、アルファロメオ、マセラティ…
イタリア車のデザインは日本と比べると、個性的であることが多い。
ああいったデザインはイタリア人ならではの感性や優れたデザイナーの力量に
よるものだろうと思っていたが、実はそうではないらしい。
イタリアのデザイン工房、ピニンファリーナでエンツォ・フェラーリやマセラティ・クワトロポルテのデザインを手がけた日本人デザイナー、奥山清行氏の著書「フェラーリと鉄瓶」に興味深いことが書いてあった。
フォルクスワーゲン ゴルフ '08 [フォルクスワーゲン]
【フォルクスワーゲン ゴルフ】
ゴルフはフォルクスワーゲンを代表するコンパクトモデルである。
現行型は1974年に発表された初代から数えて5世代目にあたる。
カタログは全38ページ。
表紙はVWのロゴと車名、写真といったシンプルなもので好感が持てる。
2007年版のカタログの裏面には「SOY INK」のマークがなかったが、2008年版から表記され、環境に優しいインクを使用していることを物語っている。
最初の見開きページでは簡単な車種説明。
その後の3ページ目から6ページ目に載っていたのは、ゴルフの外観でもなければ、歴史でもなく、TSIとDSGのことであった。
AMGメルセデス C43 '98 [AMG]
【AMGメルセデス C43】
初代Cクラス(W202)のAMGモデルはC36、C43、C55と3グレードあるが、C43はCクラスのコンパクトボディに初めてV8エンジンを搭載した記念すべきモデルである。
カタログは全10ページ。
表紙は黒をベースとした精悍なものだ。
1ページから6ページまではエクステリアを中心に構成され、7~8ページでインテリア及び機能紹介、最終ページでスペックという流れになっている。
今でこそAMGはメルセデスAMG社としてダイムラー社の一部門となっているが、AMG C43が発表された当時はまだ独立している会社だった。
雑学その1 「メルセデス」の名の由来 [歴史・雑学]
「メルセデス」の名の由来はダイムラー社の車を販売するディーラーを経営していたオーストリア・ハンガリー帝国の領事エミール・イエリネックの娘の名前から来ている。
無類の車好きであるイエリネックは高性能レーシングカーの開発をダイムラー社に依頼したが、その時、35台の購入と引き換えにヨーロッパ・アメリカでの販売権及び新しいブランドネームの使用を条件として提案した。
そのブランドネームこそが愛娘のメルセデスであり、マシンは「メルセデス35PS」と名付けられた。
メルセデス35PSはエントリーした多くの自動車レースで優勝を収め、世界中に名声が広まることとなり、当初メルセデス35PSの為だけに用意されたその名前はダイムラー社の製造する全ての自動車に使用されることとなった。
メルセデス・イエリネック(1889~1929)
マセラティ クワトロポルテ '06 [マセラティ]
【マセラティ クワトロポルテ 】
クワトロポルテはメルセデスSクラスやBMW7シリーズと同じFセグメントに属しながらも、デザインやキャラクターでは間違いなく同セグメントの中で異彩を放っている。
本カタログは全46ページ、本のようにブックカバーが付いており、また使われている紙の質も高く、高級車に相応しいものとなっている。
歴史その1 AMG [歴史・雑学]
AMGは1967年にメルセデスのチューナーとしてハンス・ヴェルナー・アウフレヒトにより創業された。
アウフレヒトは1959年にモータスポーツを志望して、ダイムラー・ベンツ(当時)に入社、エンジン・テスト部門に勤務していたが、ダイムラー・ベンツは1955年のル・マンの事故以来、レース活動から撤退して、モータースポーツ復帰には消極的であった。
そんな中、アウフレヒトは昼は業務をこなし、仕事が終わると夜は地元のチューニングショップでレーシングカー造りに没頭する日々を送っていたが、やがて独立を決意する。
メルセデス・ベンツC63 AMG '08 [AMG]
【メルセデス・ベンツC63 AMG】
カタログは全18ページ。
表紙はフロントマスクを上部から写したものになっており、C63 AMGならではのパワードームとフェンダーをアピールしている。
AMGのカタログは、2000年にAMG車の輸入権がAMGジャパン(当時)からダイムラー・クライスラー(当時)に移管されるまでは、通常のメルセデスのカタログとは別の独立したカタログとなっていた。
アルピナB3 BITURBO '07 [アルピナ]
アルピナと聞いて、BMWのチューナーであると思う人もいるかもしれないが、実はアルピナはれっきとした自動車メーカーである。
カタログは日本語版でありながらも実はドイツで印刷されているというのが興味深い。
アルピナ社のコーポレートカラーがブルーとグリーンであることからか、カタログも全体的にブルーをモチーフとしてものになっている。
そのうちグリーンをモチーフとしたカタログも登場するかもしれない…